活用方法紹介「買い物クイズ」
活用方法紹介
「買い物クイズ」
学校名・名前
長野県上田養護学校 小松ゆう紀先生
長野県上田養護学校
小松ゆう紀先生
対象学年・クラス
高等部1年 知的障害クラス
高等部1年
知的障害クラス
指導形態
一斉指導 グループ学習 グループ③
※共通の学習ニーズがある生徒のグループ
一斉指導
グループ学習 グループ③
※共通の学習ニーズがある生徒のグループ
教科・単元名
数学・自立活動「買い物クイズ」
活用のねらい
買い物をする校外学習の事前指導として位置づけた授業で、硬貨を使ったお金の支払い方を考えることをねらいとしました。
授業の中では、1人ずつ呼び、教師と1対1の個別指導で、実際の硬貨を使った実践練習を行いました。
個別指導を行っている間の待ち時間に、他の生徒が繰り返し練習ができるように、自分自身で解き進められる問題をおたすけっちで作成しようと考えました。
活用の流れ
まず、「買いたいもの(金額)」「キャッシュトレイ」「財布(実際に持っていくもの)」の画像を用意しました。硬貨のスタンプを使って、実際に課外活動で使う1000円分のお小遣い(硬貨)をおたすけっちで再現しました。
そして、作成した問題が入ったノートのデータを、生徒のiPadに入れて使えるようにしました。
授業の中では、必要な分の硬貨のスタンプをキャッシュトレイに移動させるように動かすことで、問題に解答してもらいました。問題は複数用意し、最初の2問は、iPadの画面を電子黒板に表示して、それぞれの生徒が、どのように考えて支払ったかをクラス全体で共有しました。
そして、ぴったりの金額がない時には、少し多めに支払えば良いことを確認し合いました。その後は各自のペースで問題を解き進め、教師が確認して回りました。
活用イメージ
- 【児童・生徒の様子】
- 10円未満の硬貨は財布の中に用意しなかったため、「687円」など、お釣りが出てしまう問題で、どうやって支払おうかと迷う姿がありました。iPadの画面を共有することで、他の生徒との意見の交流につながり、「687円なら、690円でも700円でも支払える」などと、支払い方が複数あることへの理解が深まりました。
スタンプを動かす操作はスムーズにできていましたが、たまに硬貨のスタンプのサイズが変わってしまうなど、つまずいてしまう場面がありました。
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この実践のポイント
- 硬貨をスタンプとして使えることで、準備の手間が軽減されました。動かしたくない画像やテキストをあらかじめロックしておくことで、スタンプを動かすことだけに集中できるようになりました。
ワークシートは、「買いたいもの(金額)」を変えて、8問分を用意しました。お釣りの有無などで、難易度を調整することができます。加えて、自分で買いたいものの金額を書きこんで問題を作成できる「フリー問題」も作成し、多くの問題に取り組めるように工夫しました。